2010.02.28 Sunday
森の鍛冶屋さん(Ken'S METAL WORK)へ行ってきた
本来ならばこの週末は味噌作りをする予定だったけれど、雨のために断念した。
そこで八ヶ岳のお店で見て以来憧れている、
森の鍛冶屋さんhttp://kens-mw.com/のショールームに家族でお邪魔することにした。
左:クッキングストーブDF型
右:クッキングストーブスタンダード
クッキングストーブモアライト
出発前には雨はすっかり上がっていて、
出かけるにはちょうど良い日和になっていた。
諏訪南インターから白樺湖方面へ車を走らすこと数十分、
ショールームはごくごく普通の住宅地の一角にひっそりとあり、
気をつけて運転していてもうっかり通り過ぎてしまう。
事前に電話もしない突然の訪問だったけれど、
森の鍛冶屋さん=高橋さんは僕たちに長い時間をかけて説明し、
実際に火まで焚いてくれた。
火を熾してから30分も経つと、部屋全体が暖まって顔がほかほかとしてきた。
この感覚は例えばコロナの対流式ストーブをもっと深くやわらかくし、
さらに木の焼ける芳しさを加えた感じ、とでも言えばいいだろうか。
いや、もっとずっと贅沢なものだ。
高橋さんの穏やかながらも自信に満ちた口調からは、
確かなバックボーンを持っている人
――高橋さんは『エンジニアとしての視点』と言っていたけれど――
に共通した説得力を感じた。
シンプルだけどしっかりとしたものづくりは、まさに職人の世界。
こういう人のところへはやはり多くの注文が舞い込むのだろう、
完全受注生産で今は去年のオーダー分を製作しているという。
生産台数は月にせいぜい2〜3台という話だった。
なんとなく自転車のフレームビルダーの世界に通じるものを感じる。
今日は一日スキーへ出かけ、留守の予定だったという高橋さん。朝は雪が振っていたので予定を変更したそうだ。
結果として、今日は僕にとって都合が良すぎる天気となっていたようだ。
こういうことを「巡りあわせ」と呼ぶのだろうし、それは大切にしなければいけない。
JUGEMテーマ:薪ストーブ
2010.02.28 Sunday
森の鍛冶屋さんの薪ストーブ
ひとことで薪ストーブと言っても、色々と種類がある。
生産国、材質、燃焼方式、etc.
どんな分野でも同じことだけれど、知れば知るほどその世界の深みにはまり、そして悩みが増える。
悩みが増えると身動きが取れなくなる。
動脈硬化を防ぐ為には、ネットだけに頼らず、
とにかく自分で動いて体験しなければならない。
というわけで実際に薪ストーブを使用しているお店を回って比較してみると、
森の鍛冶屋さんhttp://kens-mw.com/のものが良さそうだ。
大泉のレストラン葉凪(せいろ御飯が美味しい)のストーブ
柳生博さんの八ヶ岳倶楽部http://www.yatsugatake-club.com/のストーブ
シンプルで味わいのあるクッキングストーブ。
9mm厚と6mm厚の鉄板製で、針葉樹を燃やしてもいいというのが良い。
海外製品はほとんどが鋳造品の為、使用できる薪が広葉樹に限定されてしまう。
針葉樹の多いお国柄のせい(?)か、国産は鉄板製が多い。
デザインも一見同じように見えるけれど、
ここのストーブはバランスがとれていてセンスがいいと思う。
JUGEMテーマ:薪ストーブ
2010.02.25 Thursday
薪ストーブライフ
三寒四温と言うけれど、ついこの間までの寒気はどこへやら。
四温どころかずっと暖かい日々が続いている。
しかしそんな季節の移ろいとは反比例して、
薪ストーブの魅力にどっぷりとはまりつつある。
薪ストーブが置いてある店を探し、訪ね歩くのが楽しい。
八ヶ岳周辺をドライブすると、
ほとんど2軒に1軒くらいの割合で屋根から煙突が突き出ているのが見える。
しかも、その煙突から煙が出ている。
単なるオブジェではなく、実際に使っているのだ。
今すぐとはいかなくても、
いつかは欲しいなあ。
2010.02.22 Monday
ウィンドブレーカーはメッシュ加工に限る
2月も最終週となると、各地で春一番の声か聴かれるくらい暖かくなってきた。
天気予報の表示よりも、実際の肌の感覚の方が暖かく感じる。
数字には表れない、もしくは現代の科学には表現しきれない要素がまだまだ沢山あるということなんだろう。
となると、三寒四温の「温」の日に冬用の本格的なアウターは結構きつい。
5分もペダルを漕ぐと汗だくになってしまう。
そこで今年買ったウィンドブレーカーを羽織って通勤をしているんだけど、
実は冬用のアウター以上に汗まみれになってしまうことに気づいた。
とにかく蒸す。
まったく、サウナスーツを着ているわけじゃないんだけどね!
運動をしていないのならちょうど良い風除けになるんだろうけど、
ロードバイクには正直ツラい。
PEDAL E.Dのアウターを参考にして、
脇の下に気休めの小さな穴を開けてみたけれどほとんど効果はない。
こりゃ内側メッシュのウィンドブレーカーを買いなおさなければならないかな?
出費が・・・。
と思いつつ新しい買い物ができることにワクワクしてしまう自分がいる。
最近は自転車モノのファッションが面白いし。narifuri、PEDAL A D、いやぁ愉しい。
・・・こんなんだからいつまで経っても金が貯まらないんだよな。
2010.02.14 Sunday
ラレーのサドルを交換する
ラレーRF-Sのサドルはやわらかい。
ママチャリしか経験なかった時には感じなかったけれど、
日常的にサンマルコロールスに跨るようになると、そのやわらかさが際だちはじめてきた。
しかもここで問題なのが、
「やわらかい = ここちよい」
ではなく、
「やわらかい = へにょへにょしてきもちわるい」。
これではいけない、ということでサドルを交換することにした。
Selle-Bassano MITO
ついでにラレーを掃除してあげた。
路面状態の悪い時にしか出番がなく、
しかもここのところ掃除をサボっていたので随分と汚れがひどい。
特にクランク周りがひどい。
せっかくフレームを綺麗にしても、
クランクを洗う時に手についたどす黒い油がまたフレームを汚してしまう。
チェーンガードが邪魔でフロントギアは掃除しにくいし。
結局午前中いっぱいかかってしまった。
その分、綺麗になった時の喜びは大きい。
そうそう、このチェーンもインナーギアも元々は銀色だったんだよ。
でも・・・
なんというか・・・
まあ・・・
微妙なビジュアルだな・・・。
全体的にちぐはぐに見えてしまうのは僕だけ?
泥除けの件もあるし、煮詰めるべき点はまだまだ沢山ある。
ところで、サドルの乗り心地ですが。
ここまで薄いサドルははじめての経験なので、正直まだ良くわかりません。
ラレーの純正ともロールスとも違う。
レース用のサドルはみんなこんな感じなのかな?
2010.02.13 Saturday
手組みホイールをオーダーする
今日は前々から計画していた手組みホイールをオーダーしてきた。
フロントハブ : シマノ アルテグラ HB-6700
リアハブ : シマノ アルテグラ FH-6700
リム : マヴィック OpenPro シルバー
スポーク : ショップおまかせ 32H
ニップル : ショップおまかせ
王道というか無難というか、まあ間違いのない選択でしょう。
スポークは32Hか36Hかで迷ったけれど、
そこまでハードに乗ることもないだろうし32Hで充分だろう、
ということで32Hに決定した。
しなやかな乗り心地という話のノーマルホイール。
実際どんなもんなんだろうね。
完成が楽しみだ。
* * *
それにしても今日もはっきりとしない天気だった。
雨、雪こそ降らないけれど、空一面の雲が光を遮り、風は落ち着かず、日中でも底冷えする。
こういう日が続くと体調を崩しやすいし気持ちも沈みがちでいけない。
暖かい喫茶店に逃げ込み、
出張した時に買った『コヨーテ』の続きを読むと、
谷川俊太郎が気に入っているという自作の詩が載っていた。
芝生 谷川俊太郎
そして私はいつか
どこかから来て
不意にこの芝生の上に立っていた
なすべきことはすべて
私の細胞が記憶していた
だから私は人間の形をし
幸せについて語りさえしたのだ
天気が悪くて気分が乗らないときは、
一編の詩を読んでみるのもいいかもしれない。
2010.02.12 Friday
泥除けを考える
主役の座をパナモリFRC02に譲ってからというもの、
ラレーRF-Sにはまったく乗らなくなってしまった。
というわけでもなく、
脱着式の簡易な泥除けを装着して、路面が濡れた時用セカンド・カーの地位を保っている。
脱着が容易、といっても実際にはつけっぱなしになってしまうものだし、
そもそも雨天が前提なので、僕にとってはたいした意味がない。
ただ、気軽なクロスバイクのイメージに合う細身のシルエットが、
ごついMTB用のそれとは違っていて気に入った。
細身とはいってもちょっと路面が湿っている程度ならまったく問題ない。
「降水確率30%」程度ならば立派にその役目を果たしてくれる。
しかし、先日(2月10日)の雨には参ってしまった。
出勤時には降水確率が30%〜40%ほどだったのが、
あれよあれよという間に80%を超えていた。
そりゃ、直前になって降水確率を引き上げれば確立は高くなるでしょうよ!
(まあ実際、寒気と暖気がせめぎ合っている時期の予報は、
データが蓄積された現在でも難しいのだろうけど)
で、俄かに激しさを増した雨天の中帰宅してはじめて知ったのが、
簡易式フェンダーの脆弱なこと!
背中から臀部までまっすぐに、一本の泥の筋が通っていた。
落ちにくいんだよなぁ、泥っちゅうもんは・・・。
ていう話を喫茶店で自転車の師匠(と勝手に呼んでいる)とすると、
一言「それ(雨天)専用の自転車を買えば?」
そう、確かに僕の中で「フェンダーのついた素敵な自転車」に対する憧れはあった。
実用車、ツーリング、枯れたスタイル・・・。
しかしねえ・・・。
ロード買ったばかりだし。
いいの?
買っちゃってもいいの?
・・・などと逡巡しつつ探してみる。
泥除け、スポーツバイク、実用的、なジャンルは
――ランドナー、スポルティーフとなるのかな?
・・・
うーむ。
・・・
濃い。
2010.02.07 Sunday
ただ栄光のためでなく
我ながら馬鹿みたいだと思うけれど、
ファッションから身体の動かし方から考え方から生活から、
すべての基準が
「いかにたのしく自転車に乗れるか」
ということに傾きつつある。
誰かと話をするときに自転車のことを持ち出すと、
「楽しそうだね」
と言われ、ああそうともめちゃくちゃ楽しんでるよ、と胸を張って答えたくなる。
実際には言いませんけどね。
で、読んでる本もやっぱり自転車のことかよ、
と言われるのは百も承知で、なおかつ紹介したくなるのがこの本。
自分が自転車に興味を持つようにならなかったら、
おそらくこの本を手に取ることもなかったし、
ランス・アームストロングというアスリートの半生を知りたいとも思わなかっただろう。
それまでの僕にとって、ランスとはシェリル・クロウの元カレという程度に過ぎなかった。
それは僕がシェリルのことを高く評価しているということの裏返しでもあったのだけれど。
現役のアーティストで、プライベートのことまで知ってる人なんていないしね。
余談はともかく、
自転車云々は関係なくこれは素晴らしくスリリングで、エンターテイメントで、感動的で、
つまりは素晴らしくアメリカ的な本だと思う。
人は強くなったときにはじめて優しくなれる――ってまるでフィリップ・マーロウみたいだね。
2010.02.01 Monday
knogのライト
どうにもこうにもフロントライトが気に入らない、ので、
前回、名古屋のカトーサイクルに行ったときに物色をしていた。
しかし実際に探してみると、トラディショナルなライトって結構難しい。
白熱灯を使った昔ながらのライトでは暗いし、でかいし、
そもそもクロモリロードに合わない気がする。
で、レトロ路線に変更。
もはや定番の感があるKnogの新作、BOOMER FRONTに落ち着いた。
うーむ、デザインコンシャス!
・・・なのだけど――海外製品には何かとこの「なのだけど」がつきまとう――、
コレが何とも不安定。
ちょっとした振動でも一瞬消えそうになるし(すぐに元に戻るけど)、スイッチの反応が鈍い。
昨日はライトが点灯したまま消えなくなってしまい、電池を抜かなければならなかった。
一晩置いたら何故か直ったけれど。
買ってからまだ一ヶ月足らずなのに、このトラブルメーカーぶりは一体?
このあたりの電気系統(と言うほど複雑なものではないですが)の弱さは、
車で言えばミニ、オーディオで言えばクオードあたりから脈々と受け継がれる、
ブリティッシュ・トラディショナルということなのでしょう。きっと。
明るさは充分なんだけどね。
街路灯のない暗い夜道でもOKだし。
日本のメーカーさん、
機能と耐久製(←コレはまあ大丈夫でしょう)とデザイン(←ココが問題!)
を兼ね備えた「モノ」を作ってもらえません?
デザイン : ★★★★★
明るさ : ★★★★
信頼性 : ★★
<追記>
よくよく調べてみたらKnogはイギリスではなく、オーストラリアでしたね。
大変失礼しました。
だからといって(良くも悪くも)英国製品に対する印象が変わる訳ではないけれど。