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2014.10.23 Thursday

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2012.10.30 Tuesday

【トレーニング】 補給食いらず

10/30(火)


昨年に引き続き、今年も社内システム入れ替えのためこの時期に一週間の連休となった。
(その分祝日が減るわけだけど・・・)
去年は石巻に行ったのだけど、今度行くときは観光でお金をたっぷり(というほどもらってませんが)落としたいという気持ちもあり、今回はパス。
では自転車三昧かというと、週末の甘利山、来週末の西湖とふたつのレースが控えているので、追い込みすぎない程度に調整するつもり。
まぁ、いつも自転車三昧だからたまにはのんびり期間があってもいいだろう・・・。

と言いつつ、本日は会社仲間(BBさん、もっちーさん、KOHさん)+スペシャルゲストのSW230タクちゃんの総勢5名で、静岡に魚を喰いに行こう! ということになった。


その前に、昨夜は話の流れで山梨県民なら誰もが知っている伝説の大食い食堂、『ぼんち』を初訪問することになった。

生姜焼き定食(普通盛)

完食。

連れが注文した煮カツ丼(普通盛)

も、半分ほど食べたところで連れがギブアップしたので、残りを僕が平らげることに。


・・・ということで、朝になってもお腹が減っていない。
朝食抜きで集合場所の三珠デイリーに向かう。

今日は僕が先頭固定で徹底してLSD。
上りは踏み込まず、下りは踏んで強度(心拍)をコントロール。

国道52号から富山橋を渡り、県道10号を南下。
身延のコンビニ、県境、芝川のサークルKで休憩をとる。


サクサクと来てしまったので、お店が開くまで時間が大分ある。
そこでひとり高ケイデンス練なんかをしながら(他の人たちは普通に走っているのでちょっと恥ずかしい)海を探す。
結局、道に迷って30分くらいウロウロとしてしまった。




ようやく念願の海に到着。
時間的にもちょうどいい塩梅だったので、本日のランチスポット『丸天』へ向かう。


いかにも海の大衆食堂、というがっつりとした風格の店構え。
開店まで5分ほど待って店内へ入る。

昨夜『ぼんち』で(過剰)摂取した養分はとうに尽きている。


丸天丼(大盛り)


アラの煮付け


両方とも絶品! 大満足。
ここには是非ともまた来たいなぁ。


魚の脂身たっぷりの食事を終えると、デザートが欲しくなる。
山梨には一軒もないミニストップでベルギーチョコクレープなんぞを食す。


ああ、幸せ・・・。


満喫したところで、帰りもLSD。
帰りは若干上り基調+時々弱い向かい風が吹いたりしたのでペースは落ちてしまったけど、LSDなので気にしない。

盆地に帰還して最後にじわじわとペースを上げてみたけど、皆余裕でついてくる。
なるほど、やっぱりアタックにはキレがないと意味がないんだな・・・。
西湖に向けて色々考えるところがある。

家に着くころには満腹だったお腹がすっきりとしていた。
今日は補給食がいらない一日だった。



JUGEMテーマ:ロードバイク総合
2012.10.29 Monday

RUN! RUN! RUN!  そして銀輪美食倶楽部再び

地区の駅伝大会でチーム優勝&区間賞獲得。



まさか自転車よりも先にランで入賞してしまうとは・・・(笑)


自転車と同じ筋肉を使うけれど、より負荷が高い。
下りはストライドを広く後ろ加重で、上りはピッチを狭く前加重で。腕の振りはピッチに合わせて。
自転車に通じるところもあるので、参考になるかも。

最近のランニングシューズは軽くて衝撃吸収力とグリップが良くて、随分と進化しているなぁ。
今回はスタンスミスにトレーニングジャージとTシャツ、というちょっと場違いな格好で走ってしまったけれど、また機会があるならちゃんとした靴が一足欲しいかも。



午後から雨が降ってきたので、自転車トレーニングはローラーで40分のみで、その後補給食で回復。

補給食と言えば、CLIFBARに落ち着いた後も色々なものに手を出してみた。






結論から言うと、今のところおやつ部門不動の1位はCLIFBAR。味、栄養バランス、最高。ただし融けてしまうので走行中の補給食には不向き。

次点はMULEBARで、オレンジ味が爽やかでなかなか美味しい。ただしプロテイン含有量が少ないので、トレーニング後の回復食というよりは走行中の補給食に向いている。

HIGH5は不味くはないけれど美味しいというほどのものでもない。肉臭さが口の中に残ってしまうのが気になる。


銀輪美食倶楽部は引き続き活動継続中です。





JUGEMテーマ:日記・一般
2012.10.27 Saturday

【トレーニング】 甘利山再襲撃

10/27(土)

甘利山ヒルクライムまであと一週間、ということで白川さんから甘利山練のお誘いを受けた。
話を聴いたときはやる気満々だったのだけど、前日出張で遅かったせいもあって目が覚めたのが7:00。
着替えを済ませ、朝食を食べている暇が無いので補給食をポケットに突っ込んで集合場所の甘利山入口へ向かう。

寝ぼけているせいかテンションが全然上がらないまま集合場所に到着。
フィジカルとメンタルのテンションアップのために入口付近をうろうろしていると、同じく甘利山錬に参加する人たちがぞろぞろと集まってきた。
フォルジーク渡辺さんも姿を見せ、お話をしているところに白川さんと近藤君が到着。計測開始地点の電光掲示板まで移動する。
各々準備を整えていると、先週も甘利山ですれ違ったスプラッシュの藤原さんが通りかかったので、一緒に走ることになった。


総勢10名強が一斉によーい、どんでスタート。

僕先頭で、先週の反省を踏まえて一定ペースを心がけて走る。

最初にこのコース一の激坂地点が聳えているので、心拍が160を越えないようにピークコントロール。
すると勾配がきつくなる地点でスプラッシュ藤原さんがするすると前に出たので、しばらく後ろに付いて追走するけど、傾斜がきつくなってもペースが緩む気配が無いので諦めてマイペースを維持する。
すると、最大勾配地点の手前で今度は近藤君に越された。インナーローが使えない状態(わざとではなく、ぶつけられて曲がってしまったらしい)だけど、重いギアをグイグイと力強く踏みしめていく。若いなぁ・・・。斜度16%の勾配地点ではダンシングで更にペースを上げられたが、そこで大分脚を使ってしまったのか、その後のやや勾配が緩くなった地点ではペースが上がらない。越し返す。

そこからしばらくはひとり旅。
ペース配分に気をつけていたけれど、20分を過ぎたあたりから心拍数が150を下回るようになる。
このまま中弛みを迎えてしまうとまずいな・・・、と考えている矢先に背後から渡辺さん、樋口さんのパックが近づいてきた。
リズミカルに上体の体重を乗せて走る渡辺さんと、上半身をかっちりと固定させてトルクをかけて走る樋口さん。タイプは違えどふたりとも速い。
越されてから後ろについて抵抗を試みるも、ペースの違いに諦めてパックから脱落。九十九折の坂を見上げるとふたりの姿が見える。渡辺さんが徐々に樋口さんとの差を広げていった。

ひとりで苦痛を直視すると耐えがたくなるので、緊張感を失わない程度に頭の中で計算を行って気を紛らわす。ケイデンス70で11km/hだとすると、70回転×60分=4200回転させればゴールできる。すなわち、あとだいたい2000数えれば頂上なのだ・・・。

そうこうしているうちにハーフコースゴールの椹池を通過。タイムは36分台。前回よりも3分も短縮できている。このまま行けば60分を切れる!

テンションとは裏腹に、後半は速度が伸びない。しかしそれでも何とか現状維持で、ラスト500mから最後の力を振り絞ってゴール。


分割タイム距離高度上昇値平均スピード最高速平均心拍最高心拍平均バイクケイデンス最高バイクケイデンス平均気温
〜椹池36:19.7.1171911.727.31531617211113
〜ゴール21:22.4.3540312.218.51511597411310.3
57:41.11.46



おお〜
前回よりも4分短縮!

ちなみに今回の1位は渡辺さんが貫録勝ち。
2位藤原さんは結局越されてから一度も姿が見えなかった。
3位樋口さんには4月のツール・ド・八ヶ岳に引き続いて2連敗。
5位インナーローを封じた状態で勝っても微妙・・・な近藤君。
6位60分も続くヒルクライムは八ヶ岳以来?の白川さん
7位北杜勢の塚越さん・・・、と続いていく。

やはり大勢で走るとテンションが上がるし、タイムも良くなる。

ゴールの駐車場には甘利山の手入れのために地元の人や各種団体の人など大勢が集まっていて、自転車でここまで上ってきた僕たちに興味津々で質問攻めにあった。
中には大会のお手伝いをしてくれる人もいて、こういう地元の人たちの協力のおかげで大規模な大会ができるんだな〜と改めて感謝です。

山頂はものすごく冷えるので、全員集まったところでゆっくり下る。
来週はもっと寒くなるだろう。頂上で待っている時間が結構長くなりそうなので、かなり暖かい装備を預けたほうが無難だなぁ。


ところで、プチ反省会で渡辺さんが言うに、「みんな最初から飛ばしすぎ!」
確かに、1時間全開で走って平均心拍が150そこそこなのに、いきなり160のピークを作ってしまえば後半タレタレになってしまっても仕方が無い。
もっと前半を抑えたほうがいいのか・・・。
パワーメーターを確認しながら坦々とマイペースで刻めれば確かにヒルクライムでは有利だけど、その一方でタイムが予想できてしまうから楽しくないそうだ。
そんな悩みがあるとは・・・(笑)


下山したところで解散し、白川さん、近藤君と一緒にトレインを作って(と言っても先頭は8割方白川さん)高速巡航。
昼食のパンを買い、先週のような無茶な追い込みは避けて素直に帰宅(笑)。


3本ローラーでダウンさせようとしたら、何とドラムを結ぶゴムが切れてしまった。
あわててYOUCANに電話すると、金子さんにアイロンでゴムの両端を溶せばくっつけられる、と教えてもらう。早速実践してみると見事復活。助かりました。





JUGEMテーマ:ロードバイク総合
2012.10.24 Wednesday

【朝練】 体調不良

10/24(水)


昨日は朝から夕方まで雨が降り続けていたので、日本一周中のよっしーは予定を延期して2泊していった。ここまで14日間ずっと走り続けていたので、ちょうどいい休憩になったようで良かった。人間、休まずに走り続けることなんてできないものだ。
僕と言えば雨の強さを甘く見て自転車通勤なんかしたものだから、会社に着くころには全身びしょ濡れで業務中はずっと寒気と戦っていた。
やばい、風邪を引くパターンだ・・・。
それだけは嫌だったのでウィルスを吸い込まないようにマスクをして、暖かいものを一日中飲んでいた。

明けて本日、今日は川崎まで行くというよっしーと一緒に出発。
朝5:00はまだ闇の中だけど、月の光が富士山の稜線をくっきりと写し出している。
国道20号との分岐点でよっしーと握手し、再会を約して別れる。

そこからひとりJA春日居に向かうが、どうも足取りが重い。
しかもお腹まで痛くなってきて、練習場に着くなりトイレに駆け込んだ。
その後もお腹が心配だったので、冬用ベストを装着したまま朝練に参加する。

すでに2周回目を終えて戻ってきた皆と合流。
ちょっと走っただけで自分の不調っぷりが良く分かった。
先頭を牽くのは無理、と判断してすぐにローテーションを回してしまうが、数周走ったところで付き切れを起こす。その後も中切れを繰り替えして後走者の染谷さんに迷惑をかけてしまった。

後半、復路に折り返すところで車が来てタイミングが狂ってしまい、集団がふたつに分裂した。
渡辺さん、松本さん、鈴木君の先頭グループと、染谷さん、僕の追走グループ。
先頭グループが橋の手前に達したとき、側道から車が急に飛び出してきた。
「危ない!」
かろうじて3人とも避けたものの、間一髪だった。おいおい気をつけて運転してくれよ。
しかし、僕たち追走グループがその車の前を通り過ぎようとすると、何とまたもや飛び出してきた。思わず「何やってるんだ!?」と怒鳴ると、運転手はきょとんとした表情を浮かべていた。一体何を考えているんだろう!?
何にせよ事故にならなくて良かった。

最終周回も厳しく、往路で千切れる始末。それでも最後のスプリントには何とか絡みたい。
折り返してきたトレインと合流すると、橋の上りで松本さんがアタックをかけ、それに渡辺さんが反応する。
しかし牽制だったようですぐにスピードが緩む。
そのタイミングで僕が踏んで外から松本さんに並ぶ。しかしスピードがまったく乗らず、併走状態。
すると僕と松本さんの間を縫って渡辺さんが抜け出す。
松本さんと染谷さんが反応したけど、渡辺さんが最終的にゴールスプリントで競り勝って一着。

あまりに疲れていたので、すき屋でいつもの玉子かけご飯ではなくカレー(¥350)を頼んで栄養を摂る。朝カレー(温玉つき、¥280)を頼んだつもりだったけど、まあいいや。
味は結構美味しいけれど、脂が多くて消化が悪そう。会社の食堂のカレーのほうが好みだな。



ところで今更ながら、同じ練習会でも人によって感じ方は違うので、渡辺さんのブログ松本さんのブログと比較すると面白い。

走力の差がそのまま内容に出ている(笑)






JUGEMテーマ:ロードバイク総合
2012.10.22 Monday

【トレーニング】 お出迎えLSD

10/22(月)

石巻でのボランティア仲間、よっしーが自転車日本一周にチャレンジしている。
ならば山梨にも寄ってけし、とお誘いをしてみると快諾をしてくれたので、本日は有給を消化してお休み。

そこで、

1 車で迎えに行く
  この場合富士山見学もOK
2 自転車で迎えに行く
  風除けがいるだけで大分ラクになる
3 自力で辿り着くまで待っている

という3択を提示したところ、2番を選んだのでロードでお迎えに上がることに。


よっしーは前日静岡市に泊まっていたので、国道52号を南北から走って待ち合わせすることにした。

昨日の疲れが残っていたし、急ぐ旅でもないのでLSDペースで下る。
増穂、鰍沢、身延、南部と下っていくと、大型車の交通量が多く、片側車線が何度もある。
帰りは対岸沿いにしよう・・・と考えながら、南部の【うな富士】をチェックしてみるが、残念ながら定休日だった。

そのまま山岳地帯に突入し、相又峡を越えれば早くも静岡。


現在地連絡のために休憩を入れつつ一定のペースで走っているので、身体に負荷がなく、気持ち的にはむしろ早く感じた。

なかなか姿が見えないよっしーに「ひょっとしたら気づかないうちにすれ違ったんじゃないか?」なんて恐れを抱きつつ静岡市に入り、更には【新東名まであと2km】の看板が出てきて一層不安が募った矢先、巨大なサドルバックをキャリアーに引っさげたクロスバイクが対向車線を走ってきた。

よっしーだ!

再会を喜び合い、来た道を戻って風除けの役目を果たす。
まだ自転車を買って半年のよっしー、誰かと一緒に走るのもはじめてだというので、簡単に手信号の説明と後ろへのつき方を説明して、のんびりサイクリングペースで北上する。

十島駅の手前で対岸の県道に渡り、内船のこばやし焼きそば店の店頭に掲げられた【完売のため本日閉店】の標識にがっくりしつつ、峠を越えて身延のコンビニで休憩。

これが北九州から14日間かけて山梨までやってきたよっしーの愛車、ジャイアントエスケープだ!


持ったところ、30kgはあるかという重さ。
クロスバイクで日本一周の旅に出るとは・・・。
しかも買ったのは僅か半年前だというし・・・。

若さって向こう見ずで、楽観的で、素晴らしい。


しかし当然のことながら上りは大変なので、後ろから背中を押してあげながら坂を上る。
富山橋を渡って再び国道52号に接続してからは、緩やかな上りでもかなりきつそうだったので道の駅塩の華で休憩。
サイクリングペースでサドルに体重を預け続けてきたので、僕もお尻が大分痛くなってしまった。

しかし甲府盆地に入ってからはよっしーも復活してきた。
四方を山に囲まれて日没が早い山梨。真っ暗になってから帰宅。

ふたりで温泉に行って本日の汗を流し、山梨名物のほうとうと鳥もつ煮を堪能してもらい、石巻でのことや旅のことや自転車のこと、その他色々なことの話ができてとても楽しかった。

よっしーにとって今日は重い荷物を抱えたまま峠を走る非常にタフな一日だったけれど、荷物が軽い僕にとってはいい回復走となった。





この顔を見かけたら親切にしてあげて下さい。





JUGEMテーマ:ロードバイク総合
2012.10.21 Sunday

【トレーニング】 甘利山TT、大弛峠LSD?

10/21(日)

一昨日から昨日にかけては地域の旅行で、運転手つきのマイクロバスが用意されているのをいいことに朝から晩まで飲んで食ってまた飲んで、の世間で言うところの自堕落な生活を送る。
しかし、丸二日脂いっぱいの焼肉やら何やらをはち切れんばかりに食べまくったのに、昨夜の体重は出発前より1.5kgも減少していて、そのワリには筋肉量だったり体脂肪率にはあまり変化がない。ま、家庭用の安価な体組織計なのでただでさえ毎日変わってしまう体脂肪率や筋肉量の値はあまり信用していないのだけど、体重まで軽くなっているのは不思議と言えば不思議だ。
実は、以前から飲み会のあとに体重が落ちるという減少があって、おそらくアルコールによる利尿作用によって体内の水分が失われているのではないか、という感じがしていたので調べてみると実際そんなことも書いているけれど、必ずしも断定されているわけでもなさそうだ。

――と夜まで酒が抜けていない状態だったので、今朝は早く起きる自信がなかったけど、やはり、というか8時過ぎに起床。


陽気もいいことだし、そろそろ甘利山ヒルクライム向けて試走をしておくことにした。

自宅から甘利山までは30分強で、アップにはちょうどいい距離だ。
実際に11/4にレースが行われる際は麓の武田橋の方からセレモニー走行が行われるようだけど、今回は県道17号から直にスタート地点?の電光掲示板へ向かう。


以前近藤君に「60分以内で行けますよ」と焚きつけられたので(笑)、目標はとりあえず60分以内とする。

スタートすると、早速スプラッシュの人をはじめとして、何人かのローディーが下ってきた。
皆さんもレースに向けて試走をしているのだろう。

他の人を見て気合が入ったというのも少しあるかもしれないし、ここ二日まともに走っていないという焦り、更にはコンパクトクランクのおかげで思いのほか激坂でも回せたという発見、等々複合的な要素が融合した結果、スタート直後の激坂地点で少々頑張りすぎてしまったかもしれない。
大体において僕は心拍が160を越えてしまうと後が続かなくなってしまうのだけど、今回も最初から160越え。抑えようと思ったときには後の祭りだ。

激坂区間を越え、斜度がやや緩くなってからは坦々とケイデンス70〜80の範囲でペダルを回し続けるが、心拍はだら下がりに落ちてきてそれと共に速度も減少。
斜度が緩んでいるのに速度に変化がない、完全な中弛み状態。
意識も集中できず、昨日のアルコールが抜け切っていない気がする。
辛いとかキツイとか切実な信号が脳に送られないまま、気がつけばハーフコースゴールの椹池を通過。

以前ノーマルクランクだったときはそれほど敏感に感じなかったけれど、ここから先は確かに緩やかな地点が増えている。緩やかな地点はダンシングでペースアップ、キツい場所はシッティングで坦々と、というなんだかヒルクライムのセオリーとは逆のパターンで残り4kmを上る。

椹池を通過したときが39分台だったので、残り4kmでちょうど60分切れるかな? と計算していたけれど、前半頑張りすぎたせいか思いのほかペースが上がらない。
それでも500m前から追い込みをかけてゴール。



タイム距離高度上昇値平均スピード最高速平均心拍最高心拍平均バイクケイデンス最高バイクケイデンス平均気温
〜椹池39:09.7.197211123.51501647110316.4
〜ゴール22:27.4.3439311.618.5146159729617
61:36.11.53


もっとうまく走れば60分切れそうだな〜

コンパクトクランクのおかげで以前のような筋トレヒルクライムではなく、普通のヒルクライムとして坦々と走れた。
クランクは105からダウングレードしたシクロクロス用FC-CX50(価格は半額)なのに。
やはり重量よりもギア比の方が重要なのか・・・。

GTCがチーム練習をしていたようで、駐車場に何人か休憩をしていた。


ウィンドベスト、長グローブを装着してゆっくり下山しながら、この後の計画を考える。
今日はヒルクライム強化日と決めたのでもう一本甘利山を上る、という手も無いではないが、2本目では明らかにタイムが落ちてしまうし、同じコースを2度走るのは飽きてしまう、というか1日に2度も甘利山に上りたくない。

そこで思いついたのが大弛峠。
まだ一度も上ったことが無いし、今走っておかないと今シーズンは走る機会がなくなってしまうだろう。モッチーさんが年に一度は走っておきたい、と先週ひとりでチャレンジしていたのも記憶に新しいし。
距離的にはかなり厳しいけれど、LSDペースなら何とかなるんじゃないか、ということで大弛峠に決定。

甲府市内を通り抜け、途中のコンビニで休憩と補給食を調達して牧丘へ。
牧丘トンネルを抜けて左折するとそこは大弛峠への入口だ。自販でボトルをいっぱいまで満たして出発する。

峠までの道のりは、まずは麓からクリスタルラインの起点を通過して琴川ダムまでの10%以上地点が頻出する難コース14kmを抜け、続いてダムからの激坂地点2kmを越えると緩やかな上りが4kmほど続く。そして最後に再び傾斜が厳しくなる区間が8km。麓から数えると実に28km(国道からも勘定に入れると更に距離が伸びてしまうけど)の長距離ヒルクライムコースなのだ。車両が通行できる国内最高地点、の呼び名は伊達じゃない。

LSDと決めたので慌てず坦々と走る。
のんびり、と言い切れないのは甘利山を1本走って更にここに来るまでも結構距離があって消耗が激しく、ペースは遅くても悠長には言っていられない状況だから・・・。
琴川ダムまでは厳しいけれど先ほどの甘利山ほどではなく、相対的な感覚からゆとりを持ちつつストレッチのためにダンシングを交えて上っていく。
思っていたよりも交通量が多くて、特に対向車が沢山下ってくる。秋の行楽に来たのかな?
途中、給水ができる湧き水があって一瞬迷ったけど、まだボトルにはドリンクが入っていたのでパスする。
この時の判断が後に後悔の元となるのだけど・・・。


琴川ダムに到着。
標高が高いので既に紅葉がはじまりつつある。来週あたりには赤と黄が映えることだろう。

トイレがあったら給水をしようと思ったけれど、案内の矢印を追ってみると随分遠くにあるようなので、このまま頂上を目指すことにする。
この判断が・・・。

ダムを離れて早々の激坂区間が厳しい。
ダム周辺で一旦下ったせいか、脚が疲労を感じている。残された力が少ないことを実感する。
激坂を越え、斜度1〜3%くらいの緩やかな上りに差し掛かる。
ここは本当に気持ちがいい場所で、午後の光が紅葉した葉のトンネルに差し込み、まるで黄金でできているかののようにキラキラと光っている。いいね!

しかしそんな幸福感も束の間、壁のようにキツくなった坂が待ち受けている。
この上りに足を踏み入れた瞬間、自分に脚が残されていないことを察知する。
踏めない・・・。

自力で踏めなければ地球の力を借りて重力を利用するしかない。
しかし、脚を持ち上げるのがすでに厳しい状態で、シッティングダンシング、前乗り後ろ乗り、色々試してみるが力が入らない。速度は10km/hを切っていて、カタツムリのように遅々としか走れない。
しかも追い討ちをかけるように、残されたドリンクがあとわずかしかないということに気づく。残り7kmの立て札を越えたときから、これから先は1kmに一度しかドリンクに口をつけない、と決心する。
しかし、水分補給という後ろ盾がなければ速度を上げられない。速度を上げられないと、ますます遅くなる。遅くなると、ますます気持ちが入らずに力が抜けてしまう。まさに悪循環・・・!
久しぶりに峠の途中で脚をついてしまおうか・・・と何度思ったことやら。悪魔の誘惑を振り払うため、ひたすらケイデンスを数える。
いち、にい、さん、し、・・・。数に集中していると、余計なことを考えずに済む。
修行僧のようにぶつぶつと呟きつつ、標識が出るたびに僅かなドリンクを口に含み、気持ちを奮い立たせる。

残り3kmの地点から急に路上駐車の数が増えてきた。
そのうちに実質片側通行しかできないくらい台数が増え、それと共にキャンプ道具の用意をしている家族連れの数が増えてくる。その横をしかめっ面して荒い息を吐きながら上っていく。あと3km、あと2km、あと1km・・・。

遂にゴール。今日は出し切った・・・。


近くの食事処でコーヒーを飲みたかったけれど、登山客が多くていつまで待ってもオーダーを取りに来る様子がない。
どうせ脚を使うことはないので、諦めて峠を下ることにした。

しかし、このイライラや焦りを神様はきっと見ているのだろう。
下りの段差で減速が足りず、リム打ちパンク。
落ち着いてコーヒーを飲んでくれば良かった・・・。

チューブを交換して携帯用ポンプでシュコシュコと300回ほど空気を入れたけれど、やはりまだまだ空気不足で不安が残る。ここから先は更に速度を緩めて下った。

喉の乾きが限界に達していたので、行きにスルーしてしまった湧き水でボトルを補充。ようやく一息つくことができた。

下りで体力も戻ってきたので、ペースもやや戻して帰宅。

体重は出発時よりも更に1.5kg減少。平均速度21km/h台って!
ハードな一日だった・・・。



JUGEMテーマ:ロードバイク総合

2012.10.17 Wednesday

【朝練】 BAD DAY

10/17(水)


今日は夕方から雨の予報の為、アッソルトを車に積み込んで出発。
闇夜の中で自転車を車に積んでいると、これからレースに出かけるような緊張感が出てくる。
ある意味、週に二日レースよりも厳しい練習に出かけているわけではあるけど・・・。
車をJA春日居に走らせていると、5:30過ぎにようやく日が昇ってきた。

集合場所に車を停め、ウォーミングアップがてらひとりコースを走る。気温は8℃。ウィンドブレーカーと膝丈まであるビブショーツを着ていても寒くて、指切りグローブからはみ出した生身の指が思うように動かない。
コースの途中に落ちていた靴を脇にどけて、(時々道路に落ちている靴を見かけるけれど、一体どういうシチュエーションで落ちてしまったのか理解できない。ただ単に投げ捨てられただけなのだろうか?)2周回したところでスタート地点に集まっていた渡辺さん、白川さん、松本さん、鈴木君、染谷さんと合流した。

ウィンドブレーカーを脱いで練習開始。
渡辺さん先頭固定の一周目は感じなかったけれど、2周目以降に自分が先頭になったときに異変に気がつく。
スピードが出ない・・・。
まだ走りはじめたばかりなのに、往路の橋の上り終わりで26km/hまで落ちてしまった。
通常は30km/h弱で上りきるポイントなのに・・・。

後ろについてもツラい。ただし辛いと言っても心肺が限界というよりは、身体が速く走る方法を忘れてしまっている感じで、踏むことも回すこともできない。
こりゃ重症だな・・・と悟り、短めにちょっとだけ牽いてすぐに先頭交替し、騙し騙し周回を重ねる。

5周目でふと気がついたことがあったのでトレインから離脱して、膝下ピンピンまで張っていた七分丈ショーツの裾を緩めて膝のすぐ下まで縮めてみたところ、少し動かしやすくなった。ただし焼け石に水、という印象も拭えないけれど。

度々前走者との距離が開きそうになって身悶えしながらも、何とか千切れることなく最終周回へ。今日は誰も鬼牽きをしなかったので助かった・・・。
今朝はなんとも情けない走りだったけど、せめて最後くらいは気合を入れたい。
橋を上ったところで白川さんが後方からロングスプリント。
僕が先頭で少し踏ん張ったけれど差が縮まらず、先頭を松本さんと交替する。
後ろでも動きがあったみたいだけれどとてもそこまで見ている余裕がなく、ペースを上げた松本さんの番手に張り付く。
すると少しスピードが緩んできたので、再び外へ飛び出してしばし併走していると、後ろから力強いタイヤの設置音と共に渡辺さんがスプリントをかけて白川さんを追走した。
とてもついていけなかったけれど、意地でペダルを回し続けると、少しだけ松本さんを先行できて3位でゴール。

練習後にプチ反省会。
ゴール前の場面ではひとりで飛び出した白川さんに対し、5人で回して冷静に追いつかなければならない、と渡辺さんから指摘される。
正直あの場面でローテーションできるような余裕はまったく無いのだけど、勝負に勝つにはそういうテクニックも見につけなければならないのだろう・・・。
とローソンで調達した朝食を食べながら出社する。


会社の金木犀が満開を迎えていて、朝は爽やかな、昼は芳醇な香りで楽しませてくれる。
しかし夕方から降りはじめた雨により、明日はどこまで花が残っていることやら・・・。
金木犀が咲き誇り、そして散っていくと、秋の深まりを感じる。


帰宅してからはいつものように3本ローラー。
このBAD DAYが早く過ぎますように・・・。



JUGEMテーマ:ロードバイク総合
2012.10.16 Tuesday

【スキトレ】 アンシンメトリー

10/16(火)
最近マイブームなのが、3本ローラーを使ったウォーミングダウン。

水木の朝練、休日に追い込むので他の日は回復日と割り切って、遠回りしないでまっすぐ家に帰る。
そのかわり、食事を食べた後で軽くローラーに乗って回復走がてらフォームやペダリングのチェックをする。

ローラーではウォーミング・アップの後、片足ペダリングを交互に3回ずつ行い、後は軽く流しつつ気分が乗れば少し高回転錬をしておしまい、という精神衛生上も非常に健やかなもの。
ここでも追い込んでしまったら、まともな社会生活が送れない自信がある・・・。

このメニューを何度か行っているうちに気づいたのが、右足よりも左足のほうが高いケイデンスで回せるということ。
僕は右投げ右利きの生粋の右派(?)であり(あっ、でも利き目は左だし右よりの考えは嫌いです)、利き脚も右である。なので、当然のように右足でのペダリングの方がスムーズだと思いこんでいたら、実はそうではなかった。
右足が85rpmでも、左足なら90rpmくらいで回せる。もちろんギア比は同じ。路面にも環境にも左右されない室内の3本ローラーなので、誤魔化しは効かない。

――これは如何に?


周囲の雑音をシャットアウトして自分の肉体と静かに向き合ってみると、どうも左右の脚でペダリングの感覚が違う。
左足が一本の棒のようにまっすぐに力が伝わっているのに対して、右足のほうは力が反れてしまっている。

そこで右足のクリートの位置を1mmだけ外側にずらしてみた。
すると、左足と同じように右足にも一本の棒が通った。
僕の身体はアンシンメトリーだったんだ!

「クランクに近いほうが力の伝達がしやすいはず」と単純に考えて、左右のクリートを一番内側にセットしてしまったけれど、実は人間の身体ってそんなに完璧なものじゃない。
――といういい教訓になりました。




JUGEMテーマ:ロードバイク総合
2012.10.14 Sunday

【トレーニング】 スプラッシュ練 100kmTT参加

10/14(日)
朝練仲間の松本さんにお誘いを受け、スプラッシュ主催の100kmTTに参加させてもらう。

しかしながら最初からトチってしまって、「穴山の周回」を「9:00スタート」というところまでははっきりしていたものの、集合場所の記憶が曖昧で「学校」「橋」という頭に残っていた言葉だけを頼りに「韮崎北西小」と「桐沢橋」の間をうろうろしていたのだけど、9:00前になっても誰も姿を現さない。
こりゃ「韮崎西中」「武田橋」の間違いだったかな・・・と思いながらも、そちらに向かって誰もいなかったら今度こそはぐれてしまう、という恐れがあって踏み切れず、結局小学校の前を不審者よろしく数10分ウロウロしているうちに、DHバーを搭載した松本さんを筆頭にスプラッシュのホワイト&ピンクジャージが勢い良く通り過ぎていったので、慌てて後を追う。

穴山の信号がない8.1kmの周回を12周+3kmするこの100kmTT、スプラッシュでは春と秋の2回開催されていて、チームスプラッシュ以外のメンバーも参加している。
歴代のトップはフォルジークの渡辺さんであり、タイム2:42:45、平均速度36.91Kmという驚異的なもので、流石である。(ちなみに2位は水野君、3位は松本さん)
僕の目標としては3:00:00切り。過去には11人が達成している。

往路は斜度0〜2%の平坦もしくは緩やかな斜面で、途中に3回短い上りが入り、周回を重ねる毎に脚が削られていく。
復路は基本下り基調の緩やかなアップダウン。下りの勢いを利用し、如何に脚を使わずに上りきるかがポイントだ。


1周目のみスタート地点が3km離れた地点からなので、僕のタイムは早くも参考記録扱いとなってしまった訳だけど、それはそれ、今の自分の力を純粋に試す意味でも気合が入る。

朝練で培ったエアロポジションで空気抵抗を抑え、上りでは無理せずにギアを落として回す。しばらく走っていると松本さんのすぐ後ろを元吉さんが落ちてきたので、ドラフティングに入らないように気をつけながら追い越す。しかし元吉さんもすぐ後ろで付いてきていて、松本さんの背中を遠く眺めながら3周回する。

このころからエアロポジションを取り続けてきた背中から腰にかけての負荷が強くなり、ポジションを維持するのが難しくなってきた。やはりこのポジションを長時間続けられるほど、身体が出来上がっていない・・・。
苦痛と戦いながら復路を走っていると、ふと周りの景色に見覚えないことに気づいた。行き過ぎた・・・!
一気にテンションが下がりかけるが、そもそものスタートからして参考記録なんだし、今回は自分を試せばいいと頭を切り替える。

しかし、そうは言ってもポジションの維持がキツい。6周回からはエアロポジションを諦めて、往路はブラケットポジションで腹圧を意識しながら上るように心がけたけれど、痛みはすぐには引かない。

7周目、ひとり旅となって注意が散漫になっていたこともあるのだろうけど、ここで追い討ちをかけるように決定的な2度目のミス! しかも今度はかなり遠くになるまで気づかず、4kmも余計に走ってしまった・・・。
これで一気に気持ちが折れて、タレタレの状態で2周。背中の痛みは無くなってきたけれど、脚が重くて往路の最初の上りで16km/hまでしか出せなくなってしまった。なにより、気持ちが負けている。

ところが、復路への折り返し地点で後ろに人影を発見する。松本さんが追いついてきている!
これで目が覚めて、少し力が戻ってきた。ペースを上げて松本さんの追走から逃げたけれど、1周走ったところで捕まってしまった。
往路の平坦地点ではじわりじわりと引き離されたものの、上りでは差が縮まる。しかし、復路のアップダウンに入ったらもう駄目。あっという間に引き離されてしまった。

松本さんの後姿が見えなくなった11周回目は再び垂れて、もはや往路の上りでは15km/hがいっぱいいっぱい。
最終周回に少しだけタイムを取り戻したものの、垂れたままゴール。



ラップタイム距離平均スピード最高速平均心拍最高心拍平均バイクケイデンスラップ参考記録
110:19:16
213:20.7.935.553.615516610020:13:01
313:49.7.7933.853.21521669730:13:54
417:15.9.5233.1501451599240:17:41
514:09.7.7532.952.41421609050:13:52
614:17.7.8232.861.41381509160:14:23
722:00.11.753251.31371498870:22:10
814:53.7.831.451.11371468880:15:02
914:39.7.7831.850.91391549090:14:13
1014:21.7.6732.15214115490100:14:39
1115:05.7.8531.250.813615089110:15:13
1215:13.7.8430.948.413714990120:14:50
06:40.3.3930.550.3144152883:08:15
2:55:4194.8632.3 




左がガーミンの記録で、右がスプラッシュ店長が測定してくれた参考記録。
(本当はスタート位置が異なるのだけど、他の人と同じ位置からスタートしたという形になっている)
ガーミンでは1周目の記録が取れておらず、しかも測定位置も違うので、データが若干異なっている。


あまりに初歩的なミスが多かったこともあり、目標の3:00:00切りはならず。ペース配分もめちゃくちゃだし、次回の課題だ・・・。
恐らく1時間〜1時間半程度のヒルクライムではFTPの心拍150越え位でちょうどいいのだろうけど、3時間のTTとなるととても持たない。そのあたりのペース管理と、速度を出せるフォームをなるべく維持できるようにしなければ。

走り終えてからは松本さんお手製の美味しいクッキーを頂きながら、普段あまり接点の無いスプラッシュの方々とちょっとお話をすることもできた。
今日は参加させて頂き、どうもありがとうございました。
内容は散々でしたが、楽しかったです(笑)



ところで、中谷美紀の『インド旅行記』を読んでいると、ヨガの先生の話として面白いことが書いてあった。

――曰く、何事も中庸が大事なのだと。
仏陀は悟りを得るために苦行を行い、遂に膝ほどもない浅い川を渡るのも困難なくらいやせ細ったのに悟りを得ることができず、「こんな苦行は何ももたらさない」と気づいた。
見かねた娼婦のスジャータがミルク粥を差し出し、修行中の仏陀がそれを口にしたのを見て弟子たちは去っていったのだけど、満腹になり、深い眠りの後にはじめて仏陀は悟りを開いたのだと言う。
豊か過ぎる暮らしも、苦行も、悟りをもたらさないのだ、と仏陀は気づいた。中庸が大事なのだと。

――僕はなるほど、と感心してしまった。
中庸が大事、バランスが大切。確かにその通りで、すっと理解できる。
ただし、僕が感じたのはおそらく中谷美紀が感じたであろうこととはちょっと違っていて、仏陀が「自分にとっての」中庸=悟りを見出せたのは、その過程として王家の豊かな暮らしや厳しい苦行を体験したからなのだ、とそう思った。
だからこそ、自分の体験が誰にも理解できないと思って「口をつぐんだ」のだ。誰も自分と同じ経験をした人間はいないだろうから。

同じことは大上段に構える必要もなく、今生きている我々にも簡単に当てはめることができる。
自分にとっての『中庸』を見つけるためには、ある意味、自分にとっての『王家』や『苦行』を経験しなければならないのではないだろうか。自分がやれるだけのことをやってはじめて、やらなくてもいいことや、やらなければならないことが見えてくる。

自分が普段感じていたことが、作者の意図とは違った意味で明らかになる。他のどんなメディアよりも想像力が働く余地があるのが、読書の魅力なのだ。


もうひとつ、気に入った文章があるので紹介すると、

「肉体は呼吸と繋がっており、呼吸は感覚に繋がっています。感覚は精神に繋がり、精神は魂と繋がっているのです。この連鎖をスムーズにすることがヨガの目的です」

肉体と精神は繋がっている、という観念はあったけれど、そこに「呼吸」と「感覚」と「魂」を付け加えることによって、こんなにも豊かなイメージになるとは!
ヨガにも興味が出てきたかも。




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2012.10.11 Thursday

【朝練】 ハーフ

10/11(木)
いつもより30分遅く目が覚めた。
すなわち、練習時間が30分短くなることを意味する。

急いで着替えて5:30出発。いつもならバナナの1本でも食べていくのだけど、今日はそんな余裕がない。
薄明かりの中、ウォーキングに勤しむ人たちが数多くいる。30分違うだけで随分と光景が違う。
いつもより飛ばして6:25にJA春日居に到着。

往路を少し走ると渡辺さん、白川さん、松本さん、鈴木君、染谷さんのトレインが見えたので、Uターンして合流する。みんなは既に4周を走ったところだった。

みんなより負荷は少ないはずなので、いつもより多少長めに牽くつもりで走るが、どうも動きがぎこちない。
昨日の疲れ、今日ここまでの疲れ、ウォーミングアップ不足の状態で急に飛ばしたことによるフォームの乱れ、要因は色々あると思うけど、スピードが乗らず身体ががちゃがちゃののまま最終周回へ。

復路の途中から先頭に立ち、橋の上りまで牽き続ける。通例ではそろそろスプリントの位置取りのタイミングだ。
ちょっと牽きすぎかな・・・と思った瞬間、後ろから鈴木君が飛び出した。それに呼応して他のみんなも一気にスプリントをかけ、スピードアップ。
完全にひとりで取り残され、それでも悔しいのでみんながゴールしたあとにひとりでスプリント(泣)

時間半分、距離も半分、燃焼度も半分というなんとも中途半端な朝練となってしまった。
どうやら【心・技・体】のうち、僕に最も欠けているのは【心】のようだ・・・。


しかしそのおかげ? で、今日は出勤してからもさして疲れが残らなかった。
――なんて言い訳は駄目でしょうか?



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